あけぼのfly’s diary

陸路や航路,空路,色々なところへ飛んでいきます.

【災害】台風19号被害状況調査@多摩川

みなさんこんばんは!あけぼのです!もうすぐクリスマスですね!クリスチャンではないのであまり関係は無いですが…今年はイブが平日になってます。なんか時代を感じますねぇ…(いくつやお前…)。

さて、12月20日、令和時代の幕開けとともに日本列島(特に東)をぶん殴っていった台風19号が、上陸してから二ヵ月が過ぎました。早いんだか遅いんだか…。被害が酷かった地域ではまだ爪痕が残っています…。台風被害から二ヵ月経つのを前に東京都と神奈川県の県境を流れる多摩川へ行ってきました。

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小田急多摩川橋

小田急線の多摩川橋梁の辺りを回りましたが流れついたものと思われる木などが未だに橋桁にまとわりついていました。

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崩落した痕のようです

また、地盤が崩落し川に流されたと思われる痕も…。こちら和泉多摩川駅側です。以前の写真を見てみますとこの辺りには木が生えていて、草が生い茂っていたようですが…。

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小田急線と多摩川河川敷

小田急線を見上げた写真(千代田線とかいう突っ込みはいらない)ですが、河川敷の地面が剥げているのが分かります(わかりにくいかなぁ…)。土壌と呼べるものも流れてしまったのかな…?

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登戸側にあった木

さて、対岸に移動してみますとこっちの方も爪痕が…。登戸側にはなぎ倒されたと思われる木々が多くありました。土壌も流されたと思われ、ほとんど禿げているような状況でした。小田急線の橋桁の周りもえぐられており、土台がむき出しに…。水怖いです…。

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ひしゃげたフェンス

こちらは宿川原へ向かう水路のフェンスですが、ご覧の通り大破しています。逆によく残っていましたね…。こちらにも漂流物がたくさん流れ着いています。手前の管は多摩川水位減少のためにこの先の水門から住宅地に水が入れなくなっているため、水を送る必要があり設置されているものと考えられます。

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奥の門が下がっています

先ほど述べた水位低下の原因はこちらです。宿川原堰堰と呼ばれ普段は全ての門?が上がった状態になっています。これによって水位が高い状態を保っていたのです。何故門が下がっているのか…?ここまででもうお気づきの方もいらっしゃるかと思います。そう、狛江堤防決壊被害の教訓です。もともとコンクリートで固定されただけの堰でしたが、1974年の台風16号の影響で水位が増加、流路をふさぐ形になってしまい、和泉多摩川駅側に流路が遷移し堤防が決壊、住宅が流されてしまいました。結果として、大幅な増水時に流路をふさがないように稼働する水門を設置することとなり、現在の形になりました。つまり、台風19号においてもその経験は活かされていたようですね!

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小田急線と多摩川

最後に…小田急線(知ってます千代田線でしょ!?てか千代田線しかいないな、16000好きすぎでしょ)と多摩川河川敷です。こうしてみると被害状況がよくわかります。なぎ倒された木消失した土壌…橋桁に残る漂流物…崩落した地盤…。台風が一夜にしてもたらした被害です。医療では予防と治療と言いますが…まさしく予防…普段からの備えが重要ですね。「治療」がなかなか進まない多摩川を見て思いました。

過去にも宮崎にいるとき(たしか)にあわや大淀川氾濫!?ということがあり、ひやひやさせられました。いつ災害が起こるかわからない…だからこその予防ではないでしょうか…?

そんなことを思いながら今日も列車に揺られ橋を超えます。